私は中高年の方々を対象にした転職支援を行っています。
日ごろ多くの求職者と接していて感じるのは、「自ら動く人」と「与えられるのを待っている人」がいることです。
英語にこういうことわざがあります。
Don’t give them a fish, teach them how to fish.
「魚を与えるのではなく釣り方を教えよ」という意味です。
私は転職支援をするにあたり、この言葉を教訓にしています。
中高年再就職の実態
日本のホワイトカラー人材の多くは、人材エージェントを活用して転職するケースが多く、求人を与えられることに慣れている人が多いと感じます。
特に大手企業の早期退職者は、行き届いた環境の中で上司から仕事を与えられてきたため、自ら仕事を創りだすことに慣れていません。これは大きなビハインドです。
大手企業の早期退職者で、人材エージェントからの紹介案件で内定がもらえる方はほんのひと握りです。また、求人サイトからの応募してもほぼ門前払いです。
しかし、中高年の方々も良い仕事を見つけることができます。経営者や事業責任者の胸中にあるニーズを探せばよいのです。
SNSを使った転職活動のすすめ
それには、SNSが有効です。
SNSを使ったことがない方にはイメージがつかないと思いますが、例えば、Twitterでは140文字のつぶやきをすることで、個人ブランディングが可能です。また、相手のつぶやきにコメントすることもでき双方向のコミュニケーションが簡単に行えます。
そうしてやり取りしているうちに、意気投合して、「うちに来ませんか?」とお誘いを受けることがあります。お互いにTwitterを通じて人となりを知っているのでミスマッチも予防できます。
SNSにはいくつか種類がありますが、Twitter、Facebook、LinkedInの3つを押さえれば十分です。それぞれで狙えるターゲットを紹介します。
- Twitter
まったく知らない人と知り合いになれる。関心事や考え方など価値観の近い人が集まる傾向がある。(日本人ユーザー4,500万人) - Facebook
これまでの知人とつながる。新たに知り合った人とつながる。(日本人ユーザー2,600万人) - LinkedIn
これまでの知人とつながる。新たに知り合った人とつながる。まったく知らない人と知り合いになれる。(日本人ユーザー200万人。しかし、海外ではメジャー)
というように、これまで人脈を築いてきなかった方であっても、いまからSNSを活用すればリファラルで転職することが十分可能です。
ご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひチャレンジしてみてください。
佐藤 大介(株式会社エンディングキャリア 代表取締役)
私たちは「人材紹介」と「組織風土コンサルティング」を通じて、「豊かな仕事人生」をサポートしています。私は就職氷河期に直面し20年前は失業していました。働く場所がない辛さや悲しみを心底味わいました。その後、ご縁に恵まれて幸運にも人生を切り開くことができました。こんどは私がサポートする立場で、企業と求職者の双方の幸せにつながるご縁を提供できるよう誠実に務めてまいります。