転職活動に欠かせない個人ブランディング

この記事では、個人ブランディングとは何か、なぜ個人ブランディングが必要なのかを紹介します。

ブランディングの語源

ブランド(brand)の語源は、家畜に押した「焼き印(burn)」にあります。
昔、農家では自分の牛を、他の牛と識別するために熱く焼いた鉄印を押しました。
転じて、ブランドは、「他との差別化」を象徴する言葉になったと言われています。

ここまでの説明でお分かりの通り、個人ブランディングするという事は、「他者との差別化」を明らかにすることです。

なぜ個人ブランディングが必要なのか

中途採用は複数の候補者の中から1人を選ぶのが通常です。あなたが他の候補者と何が違うのか、差別化要素を伝えない限り、この競争に勝つことはできません。
また、転職市場は需要と供給のバランスで価値(給与報酬)が決まります。その他大勢の候補者と同じだと思われてしまっては、良い報酬条件を引き出すことはできません。

このように、転職活動をはじめとするビジネスシーンで、あなたの価値を引き出すために、ブランディングが必要になります。

個人ブランディングの手法

個人ブランディングには、主に3つのステップがあります。

  1. 職務経歴の棚卸
  2. 売れる能力の特定
  3. バリュープロポジションの確立

職務経歴の棚卸

これまでの仕事でどのような経験をして、その結果どのような能力を習得してきたのかを棚卸します。日ごろ、過去を振り返る機会はほとんどないと思いますので、この作業を通じて自分でも忘れていた経験や能力に気が付くことができます。

売れる能力の特定

次に、上記で棚卸した経験や能力から、売れる能力(エンプロイアビリティー)を抽出します。
ただし、古い能力は現代にフィットしないことがあります。現在、役立つ能力かどうかという視点で考えることが重要です。また、能力のレベル感も大事です。初心者レベルなのか、熟練者レベルなのかも、客観的に把握しましょう。

バリュープロポジションの確立

この作業を進めるためには、次にどんな仕事がしたいのか、さらには、どの会社をターゲットにするかを定めている必要があります。
具体的なターゲットを決めたうえで、企業が求めているが、他の候補者が提供できない、自分が提供できる価値、つまり、バリュープロポジションを確立します。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

個人ブランディングとは、どういうことかイメージできましたでしょうか?
他者との差別化が明らかになっていることは、転職をはじめとするビジネスシーンに役立ちます。

当社では個人ブランディングのお手伝いをさせていただいております。ご興味のある方はお気軽にご連絡いただけますと幸いです。

ABOUT この記事を書いた人

記事プロフィール 佐藤 大介(株式会社エンディングキャリア 代表取締役)
私たちは「人材紹介」と「組織風土コンサルティング」を通じて、「豊かな仕事人生」をサポートしています。私は就職氷河期に直面し20年前は失業していました。働く場所がない辛さや悲しみを心底味わいました。その後、ご縁に恵まれて幸運にも人生を切り開くことができました。こんどは私がサポートする立場で、企業と求職者の双方の幸せにつながるご縁を提供できるよう誠実に務めてまいります。