市場価値の高い人材の3つの条件とは?

1月13日の日経新聞の一面に「黒字リストラ拡大!」という記事がありました。
2019年の人員削減数は、リーマンショック後の2009年を超える規模になる見込みで、現在40~50代が就労者ボリュームゾーンだけに、今後も増加が見込まれます。

今回は、早期退職に備えるために、「早期退職しても大丈夫!市場価値の高い人材の3つの条件とは?」というテーマでお届けします。

市場価値の高い人材の3つの条件とは? すばり、「専門能力」、「対人関係能力」、「適応能力」です。ひとつずつ解説いたします。

専門能力

まず、「専門能力」ですが、「私の専門能力は営業です」という考え方は間違いです。

営業といっても扱う商材が変われば、売り方も変わりますので素人同然になります。ですから、専門能力には、職種と業種を掛け合わせて、「私の専門能力は個人向けの自動車販売営業です。」とか、「私の専門能力は家電の量販店営業です。」となると、それが専門能力になります。
ここでは営業の例しか挙げていませんが、他の職種でも同じことがいえます。

対人関係能力

次に、「対人関係能力」ですが、いくら専門能力があっても、お客様やチームメンバーとの対人関係が築けなければ、パフォーマンスを発揮することはできません。

なぜなら、ビジネスは売り手も買い手も「人」だからです。対人関係の基本は対話だと思いますが、会話が上手でなくても対人関係は構築できます。
例えば、売れる職人は、製品を通じて、買い手との信頼を築いているといえます。対人関係の本質は「信頼」であると私は考えています。

適応能力

3つめに、「適応能力」ですが、これは、「変化対応能力」とも言えます。

どの企業にも独特の組織文化があります。仕事の考え方や業務の進め方、経費の使い方まで、あらゆる点で異なっています。私は7回転職しましたが、それはそれは、戸惑いの連続でした。私は「郷に入れば郷に従え」の心得えで、まずは相手の考え方を尊重し、少しずつ自分の色を出すようにしてきました。

最後に・・・

以上、市場価値の高い人材の3つの条件。「専門能力」、「対人関係能力」、「適応能力」について紹介させていただきました。

次回は、それぞれの能力の磨き方をお伝えしたいと思います。

この記事を書いた人

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佐藤 大介
(株式会社エンディングキャリア 代表取締役)

人生100年時代を迎え、働く期間がますます長期化しています。その中で、生涯にわたり現役として活躍できるキャリアを支援したいという想いから、2020年に当社を設立しました。
充実した生涯キャリアを実現するためには、自分のことをよく理解し、自分に合った職業に就くことが大切です。弊社は、自己理解を深めるための対話者であり、解像度の高い求人情報をお届けする情報提供者でありたいと思っています。それにより「ミスマッチ・ゼロ」の実現を目指しています。
また、当社は製造業に特化してサービス提供をしています。私は2000年初頭に欧米やアジアを放浪しました。その時、街中で見かけた日本製品の圧倒的なシェア、現地の方々のメイドインジャパンへの惜しみない賛辞。私には「日本が誇る製造業を応援したい!」という強い想いがあります。
「製造業が元気になれば、日本も元気になる!」という信念をもって、企業と人とのご縁結びを誠実にサポートさせていただきます。