水面下で行われているパワハラにどう対処するか
2023.12.23
厚生労働省が定めるパワハラの分類は6つあります。下記数字は同省が2020年に企業向けに実施したアンケート結果で、過去3年間のうちに該当する事案あったかどうかを回答いただいたものです。
- ・精神的な攻撃 74.5%
- ・人間関係の切り離し 20.6%
- ・過大な要求 16.9%
- ・個の侵害 15.5%
- ・身体的な攻撃 13.3%
- ・過小な要求 6.3%
私がコンサルティングしている中で感じることは、目立つパワハラは減少しているが、水面下で起こっているパワハラは意外と多いということです。
例えば、上記のアンケート結果では、精神的な攻撃がダントツに多くなっていますが、あからさまに威圧的な態度や言動をするパワハラは減っていると感じます。
それよりも、言い方は冷静でも内容に人格否定が含まれていたり、重要な情報共有から外したり、業務アサイメントで差別が発生したりというケースを多く見かけます。
このような目立たないケースというのは、問題として取り沙汰されることは多くありませんが、チームの生産性を低下させる原因になったり、離職やメンタル不調の原因になっています。
このような気づかれないパワハラに関して有効な施策は、性格分析を用いてリスクを想定することです。「性格的にみると、こういう事が起こっていそうだ」という予想し、関係者で対話を重ねていくことで改善につなげることが可能です。
佐藤 大介(株式会社エンディングキャリア 代表取締役)
私たちは「人材紹介」と「組織風土コンサルティング」を通じて、「豊かな仕事人生」をサポートしています。私は就職氷河期に直面し20年前は失業していました。働く場所がない辛さや悲しみを心底味わいました。その後、ご縁に恵まれて幸運にも人生を切り開くことができました。こんどは私がサポートする立場で、企業と求職者の双方の幸せにつながるご縁を提供できるよう誠実に務めてまいります。