2024.08.08
即戦力の採用は難しい?製造業の中途採用を成功させる方法

はじめに

中途採用で即戦力を確保することは、多くの企業にとって大きな課題となっています。
この記事に辿り着いた方は、「いろいろと手を尽くしてきたけど、即戦力を採用するのは難しい…」と、その課題に直面しているのではないでしょうか。
本レポートでは、中途採用で即戦力を確保することが難しい理由と、その解決策について解説します。

即戦力を確保することが難しい理由

① 製造業特有のスキルと知識

製造業では、特定の製品や技術に関する深い知識と経験が求められます。即戦力として期待される中途採用者には、企業の業務に即座に適応し、高いパフォーマンスを発揮することが求められます。しかし、特定の技術や製品に関する知識が不足している場合、即戦力としての活躍は難しくなります。

② 企業文化への適応

即戦力として期待される中途採用者には、技術的なスキルだけでなく、企業文化やチームに迅速に適応する能力も必要です。しかし、企業ごとに異なる文化やルールに慣れるのは容易ではありません。時間がかかるため、即戦力としての期待に応えることが難しくなります。

③ 採用プロセスの限界

中途採用の選考プロセスでは、経歴書類や面接での質疑応答だけでは候補者の真の実力や適応力を見極めることが難しい場合があります。そのため、採用後に即戦力としてのパフォーマンスが発揮できず、期待外れになるケースも少なくありません。

即戦力を確保するための対策

① 明確な要件定義とスクリーニング

まず、即戦力となる候補者に求める具体的なスキルセットや経験を明確に定義します。この要件に基づいて、書類選考のスクリーニングから実際の面接を行い、適切な候補者を選定します。また、工場や実機の見学を選考プロセスに組み込むことで、候補者の製品理解度や適応力を確認することも効果的です。これにより、候補者が企業の業務にどの程度適応できるか、実際の現場でどれだけ貢献できるかを見極めることができます。

② オンボーディングプログラムの充実

企業ごとに異なる文化やルールに慣れるのは容易ではありません。だからこそ、採用後のオンボーディングプログラムを充実させることで、新入社員が迅速に企業文化や業務に適応できるよう支援することが重要です。これには、メンター制度や定期的なフィードバックセッションが含まれます。

即戦力の採用に成功した事例

事例1:

A社は、特定の製品ラインでの経験を持つ候補者をターゲットに中途採用を行いました。面接時に実際の製品や製造設備を見学してもらい、候補者の理解度を評価しました。採用後はオンボーディングプログラムを用意し、企業文化に早期に適応できるようサポートを続けました。その結果、早い段階から即戦力としての活躍を見せる人材の採用に成功しました。

事例2:

B社は、新しい生産ラインの立ち上げに際し、即戦力となる技術者を必要としていました。当初は大手人材会社に依頼していましたが、半年ほど人材が見つからなかったため、当社の人材紹介サービスを導入いただきました。募集から3ヶ月ほどで新しい生産ラインの立ち上げ経験が豊富な技術者が見つかりました。面接では、工場長や現場スタッフとの面談や工場見学を通じて候補者の理解度を評価し、求めているスキルに合致していたため採用に至りました。新生産ラインは予定通りに稼働を開始できたとのことです。

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まとめ

製造業において中途採用で即戦力を確保することは難しい課題ですが、決して無理なことではありません。適切な対策を講じることで、その可能性を高めることができると考えています。

平田菜月プロフィール画像

株式会社エンディングキャリア
平田 菜月

私たちは「人材紹介」と「組織風土コンサルティング」を通じて、「豊かな仕事人生」をサポートしています。2021年7月に株式会社エンディングキャリアに参画。2年半にわたり、キャリアカウンセラーとして企業と求職者のより良いマッチングを実現するお手伝いをしていました。妊娠・出産を経て、現在はWEBマーケティングとスタッフの業務サポートを担当しています。