成功者たちが最重視するスキル「セルフマネジメント」を紐解く

2020.12.19
成功者たちが最重視するスキル「セルフマネジメント」を紐解く

フクギョウのフクは「サブという意味の副」ではなくて「ダブルという意味の複」です。 どちらもメインの仕事という意味です。

私の周囲には複数の仕事をしている方がけっこういます。複数企業の社外取締役を務めている方や、会社員のほかにNPO法人の理事をされている方等です。そういう方々に共通していることはプロフェッショナルであるということ。自ら考え自ら行動し成果を出せる自律型人材です。

さて、私はこれからの時代は複業が当たり前になると予想しています。なぜなら人生100年時代を考えたときに、複業がキャリア開発の最高の手段だからです。
その背景を説明します。

複業がキャリア開発に効果的な理由

大手企業の多くは50歳前後から報酬は右肩下がりです。現在の65歳から定年を伸ばすといっても、長く働けばいいわけではありません。そこには「やりがい」と「それなりの報酬」が必要なのではないでしょうか。また、早期退職して再就職すればいいのではと思われるかもしれませんが、1社のみで仕事してきた方の中には社外の常識を知らないケースが多く、また、社内価値の向上に目を向けていた方が市場価値で査定された場合、想像以上に価値が低いことが大半です。

そこで提案したいのが複業です。少なくとも2社以上を経験することになりますので、そこに比較が生まれて客観的に自分のキャリアや市場価値を捉えることができるようになります。また能力開発の原則は「使わないと能力は育たない」ですから、様々な仕事を通じて経験を積むことが非常に効果的です。

終身雇用から人材流動化へ

企業から見た場合はどうでしょうか?

昨年トヨタ自動車が終身雇用は難しいという見解を示しており、日本企業の雇用前提であった終身雇用は終わりました。昨年リストラを行った企業の6割以上が黒字企業です。その理由は事業環境の変化により必要なスキルが変わったからです。かつて活躍した人材でも今後活躍が難しい場合には早期退職を促し、AIやデータアナリティクス等の今後活躍が見込める人材を新卒で1,000万円以上出して雇用する時代です。事業環境の変化のスピードがますます速くなっていくことを考えると、あっという間に、正社員という雇用形態は、実質は契約社員になっていくと思います。

まとめ

今回述べてきたことをまとまると、こちらの図のようになります。

人生100年時代、複業によるキャリア開発

しかしながら、複業には乗り越えるべき課題があります。

それは「二頭追う者は一頭も得ず」ということです。
両立していくためには自己管理と創意工夫が必要になります。受け身の指示待ちスタイルでは、とてもやっていけないと思います。

そこで、大切なことは、複業に先立って、キャリアビジョンを決めることです。自分は50歳になったときに、どうなっていたいのか?何をやっていたいのか?を決めるのです。ビジョンは決まればあとが楽勝、ビジョンを達成するための計画を立てるだけです。

佐藤 大介プロフィール画像

株式会社エンディングキャリア
佐藤 大介

人生100年時代を迎え、働く期間がますます長期化しています。その中で、生涯にわたり現役として活躍できるキャリアを支援したいという想いから、2020年に当社を設立しました。 充実した生涯キャリアを実現するためには、自分のことをよく理解し、自分に合った職業に就くことが大切です。弊社は、自己理解を深めるための対話者であり、解像度の高い求人情報をお届けする情報提供者でありたいと思っています。それにより「ミスマッチ・ゼロ」の実現を目指しています。 また、当社は製造業に特化してサービス提供をしています。私は2000年初頭に欧米やアジアを放浪しました。その時、街中で見かけた日本製品の圧倒的なシェア、現地の方々のメイドインジャパンへの惜しみない賛辞。私には「日本が誇る製造業を応援したい!」という強い想いがあります。 「製造業が元気になれば、日本も元気になる!」という信念をもって、企業と人とのご縁結びを誠実にサポートさせていただきます。