書類選考が通過する志望動機の書き方

2020.12.30
書類選考が通過する志望動機の書き方

就活中の学生さん向けに、書類選考が通過する志望動機の書き方をご紹介します。

私は5年ほど通信系グローバル企業で新卒採用を担当してことがありまして、様々な志望動機を拝見してきました。
振り返ると、次の志望動機が多かったと記憶しています。

  1. 日本と中国の架け橋になりたので…
  2. 語学を活かして働きたいので…
  3. 御社のサービスを利用したことがあって…
  4. 経営理念に共感しまして…
  5. ホームページの社員コメントに共感して…

あなたは、この5つのうち採用担当者に響く切り口はどれだと思いますか?
振り返ると、次の志望動機が多かったと記憶しています。

採用担当者に響く切り口

正解は「3」「4」「5」です。
理由は、「1」「2」は応募対象企業以外にも語れる内容ですが、「3」「4」「5」はその企業に限定される内容だからです。

例えば、1の日本と中国の架け橋になりたいのであれば、その企業でなくても、メーカーでも商社でも小売りでもどこでも当てはまりますが、3は当該企業のユーザー体験なので限定された内容になります。

採用担当者に響く表現

続いて、「3」「4」「5」を採用担当者の心に響くように表現にするためにはどうすればよいでしょうか?

答えは、実体験を語るということです。「3」と「4」のケースを使って紹介します。

  • 「3」のケース
    御社にて接客の仕事がしたく応募しました。 昨年サービスを利用した時に空港で商品を受け取ったのですが、スタッフの対応が素晴らしくて感動しました。
  • 「4」のケース
    御社の経営理念に共感して応募しました。経営理念に「新たな価値を提供する」とありますが、私は新しい取り組みが好きで、学園祭ではこれまでになかった企画を打ち出して大盛況を得ました。御社においても新しい価値の創造に挑戦します。

どう感じましたか?

繰り返しになりますが、ここでのポイントは実体験に基づいた動機であることです。逆に、業界イメージや人気ランキングに基づいた動機では何も響きません。

実体験がない場合はOB・OG訪問をしたり、展示会に参加したり、SNSでその企業の人にコンタクトしたりして、一次情報を取得し活用するとようでしょう。

さらに、貢献イメージを加える

さらに、もう一つポイントをお伝えしますと、自分の経験スキルで貢献できることを記載すると良いと思います。これを「3」のケースで説明します。

  • 「3」のケース
    御社にて接客の仕事がしたく応募しました。昨年サービスを利用した時に空港で商品を受け取ったのですが、スタッフの対応が素晴らしくて感動しました。私は茶道を10年間やっておりまして接遇は心得ています。私も御社の一員として働きたく存じます。

まとめ

最後にポイントをまとめます。書類選考が通過する志望動機のポイントは・・・

  1. 応募対象企業に限定された内容にする
  2. 実体験または一次情報を志望動機の根拠にする
  3. 自分が貢献できることをPRする

以上のようなポイントを押さえていれば、ぐっと書類選考通過率がアップします。どうぞお試しください。

佐藤 大介プロフィール画像

株式会社エンディングキャリア
佐藤 大介

人生100年時代を迎え、働く期間がますます長期化しています。その中で、生涯にわたり現役として活躍できるキャリアを支援したいという想いから、2020年に当社を設立しました。 充実した生涯キャリアを実現するためには、自分のことをよく理解し、自分に合った職業に就くことが大切です。弊社は、自己理解を深めるための対話者であり、解像度の高い求人情報をお届けする情報提供者でありたいと思っています。それにより「ミスマッチ・ゼロ」の実現を目指しています。 また、当社は製造業に特化してサービス提供をしています。私は2000年初頭に欧米やアジアを放浪しました。その時、街中で見かけた日本製品の圧倒的なシェア、現地の方々のメイドインジャパンへの惜しみない賛辞。私には「日本が誇る製造業を応援したい!」という強い想いがあります。 「製造業が元気になれば、日本も元気になる!」という信念をもって、企業と人とのご縁結びを誠実にサポートさせていただきます。