失業を冷静に受け止めて乗り越える方法

この記事では「失業を冷静に受け止めて乗り越える方法」についてご紹介いたします。
失業したときに陥りやすい感情
失業や再就職に直面したとき、私たちの心には、失望、悲しみ、挫折、不安、期待など、様々な感情がわいてきます。
「なぜ、こんなことになってしまったのか?」
「これからどうなってしまうのか?」
このように、「過去の後悔」と「将来の不安」に気持ちが動揺して、目の前の現実を直視することが困難になります。しかし、それらの感情に囚われ過ぎてしまうと、感情がぐるぐる回るばかりで、人生を前進させることが難しくなります。
一体、失業や再就職などの「転機」が訪れたとき、どのように向き合えばよいのでしょうか?
シュロスバーグの4Sという考え方
参考になるのが、カウンセリング心理学教授のシュロスバーグの4Sという考え方です。
「シュロスバーグの4S」とは自分の利用できる4つのリソース(資源)を点検することで「転機」を客観的に見ることができ、乗り切るための具体的な行動計画に繋げる考え方です。
- 状況(Situation)
- 自分自身(Self)
- 支援(Supports)
- 戦略(Strategies)

4つのリソースのそれぞれ頭文字をとって「4S」と呼ばれます。
それぞれのSを切り口に、次のような設問を自分自身に問いかけていくことで、4つのリソースを点検することができます。
状況(Situation)
- 転機のきっかけは何ですか?
- 転機は予期していたことですか?想定外のことですか?
- 同じような転機を乗り越えた経験はありますか?
- 転機は自分にとってプラスと見ますか、マイナスと見ますか?
- 転機に対して自分がコントロールできる部分がありますか?それはどこですか?
自分自身(Self)
- 将来、自分はどうしていきたいと思っていますか?
- 自分の人生にとってこの転機はどういう意味がありますか?
- 転機に自分のスキル、経験は活かせますか?
- 仕事やプライベートのバランスをどう考えていますか?
- 変化への対応能力はどの程度ありそうですか?
支援(Supports)
- 自分が必要とする支援をしてくれる人はいますか?(上司、同僚、家族など)
- 必要な情報、知識を得る手段はありますか?(学ぶ機会や人脈)
戦略(Strategies)
- 転機への対応として考えられる手段はできる限り検討しましたか?
- 転機の持つ意味について色んな視点で捉えてみましたか?
- 転機による精神的なストレスをケアしていますか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
考える視点が広がったのではないでしょうか?
例えば、「失業」はネガティブな出来事のようで、100%ネガティブということではないと思います。私たちは変化の激しい時代に生きていて、かつ、人生100年時代を生きていくうえで失業は誰にでも訪れる人生の転機です。
40代で失業した人は、その転機が早く訪れたことで失うこともありますが、早く訪れたことで再就職がしやすいという側面もあります。50代で失業した人は、再就職が難しいかもしれませんが、その分長く勤められた過去があるわけです。
このように良い面も悪い面もありますが、今日お伝えしたいメッセージは、転機を冷静に対処することで、人生を前進させることができるということです。
ぜひ試してみてください。

株式会社エンディングキャリア
佐藤 大介
人生100年時代を迎え、働く期間がますます長期化しています。その中で、生涯にわたり現役として活躍できるキャリアを支援したいという想いから、2020年に当社を設立しました。 充実した生涯キャリアを実現するためには、自分のことをよく理解し、自分に合った職業に就くことが大切です。弊社は、自己理解を深めるための対話者であり、解像度の高い求人情報をお届けする情報提供者でありたいと思っています。それにより「ミスマッチゼロ」の実現を目指しています。 また、当社は製造業に特化してサービス提供をしています。私は2000年初頭に欧米やアジアを放浪しました。その時、街中で見かけた日本製品の圧倒的なシェア、現地の方々のメイドインジャパンへの惜しみない賛辞。私には「日本が誇る製造業を応援したい!」という強い想いがあります。 「製造業が元気になれば、日本も元気になる!」という信念をもって、企業と人とのご縁結びを誠実にサポートさせていただきます。