「自分がどんな仕事に向いているかわからない」といったお悩みを抱えていらっしゃる方に、エニアグラム心理学をご紹介いたします。
エニアグラム心理学の要点を説明しますと、「生まれ持った気質」を9つのパターンに分類して、自他の性格を理解する学問です。
「仕事との相性」や「人との相性」が良く理解できるようになるので、自分らしい人生をおくれるようになる効果があります。
もっとシンプルにいうと、生きることが楽になります。
このエニアグラム心理学は、日本より海外のほうが有名で、モトローラやP&Gなどの企業研修などに活用されています。
エニアグラム心理学で定義する人格
まず、エニアグラム心理学を学ぶうえで、押さえていただきたいのが、こちらの図です。
出典元:HR研究所 吉田久夫
人格は3つの層が融合した一つの大きな円で現すことができます
①気質:持って生まれたもの(変わらないもの)
②三つ子の魂:潜在意識に刷り込まれるもの(変わりづらいもの)
③学習:繰り返し体験することによって身につくもの(変えられるもの)
エニアグラム心理学では、3つの層の中心にある「生まれ持った気質」を扱います。
エニアグラム心理学を学ぶメリット
あなたは、お仕事をされていて、大なり小なり違和感を覚えることはありませんか?
自分らしくないとか、しっくりこないとか、何かが苦しいとか・・・ とはいえ、そんなことばかり考えていたら仕事のパフォーマンスが上がりませんし、日頃はスルーしているかと思いますが、静かに心を見つめると、何かしらの違和感が存在していることが多いです。
私たちの人格は、「三つ子の魂」という幼少期の環境や、その後の「学習」により人格が形成されており、生まれ持った「気質」は埋もれて見えにくくなっています。そのため、言語化は難しいけれども、「違和感」として感じられるのです。
エニアグラム心理学を学んで自己理解が進んでいくと、その違和感が少なくなり、自分と仕事のフィット感が高まります。まさに、自分らしく生きている感じになれます。
これが、エニアグラム心理学を学ぶメリットです。
9つのパターンの特徴について
エニアグラム心理学は、生まれ持った気質を9つのパターンに分類することができます。
タイプ1「完全主義者。細部にこだわる。公平で自制心が強い。」
タイプ2「博愛主義者。良く世話をやく。心が温かくてやさしい。」
タイプ3「成果主義者。何事も手際が良い。挑戦意欲が強い。」
タイプ4「ロマン主義者。独創的なアイデアに富む。繊細で傷つきやすい。」
タイプ5「合理主義者。冷静で分析力に富む。論理的に考える。」
タイプ6「安全主義者。誠実な人柄。慎重で節度をわきまえている。」
タイプ7「楽天主義者。明るい社交家。陽気で楽天的。」
タイプ8「パワー主義者。決断力あるリーダー。度胸があり大胆に行動できる。」
タイプ9「おまかせ主義者。包容力のある人柄。おっとりとして穏やか。」
出典元:HR研究所 吉田久夫
9つのパターンに当てはめられることに抵抗感がある方がいますが、けっしてパターンに当てはめたいわけではありません。
人間は一人ひとり異なりますが、それでは比較が困難なので9つに分類しています。
自分と他人、他人と他人を比較することで自己理解が深まっていきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
エニアグラム心理学の学習は、ワークショップやカウンセリングを通じて行われます。私は自分のタイプが腑に落ちるまでに、5年ほどかかりました。
一朝一夕にはエニアグラム心理学を理解することはできませんが、エニアグラム心理学を学ぶことで自己理解が深まります。「仕事との相性」や「人との相性」がよく理解できるようになるので、自分らしい人生をおくれるようになります。
佐藤 大介(株式会社エンディングキャリア 代表取締役)
私たちは「人材紹介」と「組織風土コンサルティング」を通じて、「豊かな仕事人生」をサポートしています。私は就職氷河期に直面し20年前は失業していました。働く場所がない辛さや悲しみを心底味わいました。その後、ご縁に恵まれて幸運にも人生を切り開くことができました。こんどは私がサポートする立場で、企業と求職者の双方の幸せにつながるご縁を提供できるよう誠実に務めてまいります。