【100キャリ】プログラム詳細

本当の自分を発見する

キャリアを考えるうえで「本当の自分を知る」ことは、とても大切なことです。
 
それは、一体なぜでしょうか?
 
この問いに答えるために、自分を知らないと、どんな不都合が起こるかを考えてみましょう。
私は、次の3つの不都合はあるのではないかなと思います。
 
・自己肯定感が失われる
・人間関係がうまくいかない
・仕事がうまくいかない
 
この3つの不都合が起こった結果として、充実した人生をおくることができなくなります。
 
一方で、自分を知らなくても、次のようなことは可能です。
 
・目標を持って生きられる
・経済的活動ができる
・表面的な幸福を味わえる
 
そのため、自分を知らなくても、生活するうえでは特に困らないように思えます。
しかし、ここでの問題は、「内面的な豊かさを味わえない」ことと、挫折や死別など「大きな困難に直面した時にリカバリーできない」ことです。
自分を知らないと、主体性がないために、周囲の環境に振り回されてしまいます。
 
ちなみに、主体性がないということは、他人の人生を生きるということです。厳しい言い方をすれば、他人の意のままに操られて生きるということです。
 
私は、「人生の主人公」は自分自身であったほうが、人生を充実して生きられると思います。そうすることで、自分の人生のビジョンを掲げ、自己実現に向けて主体的に生きることができます。
 
私が人生で出会った方々の中には「自分が何をしたいのか、わからない。」という方が少なからずいらっしゃいます。一時的にわからないのではなくて、長い間わからないという慢性的な症状です。
 
それでは、自分を知るためにはどうすればよいのでしょうか?
 
ひとつには、ワークショップが有効です。
私の場合は、ジョハリの窓、ライフラインチャート、人生のバランスシート、エニアグラムの考え方やメソッドを取り入れたワークショップを実施しています。ワークショップでは他人との交流を通じて、自分は知らないが他人が知っている自分に気がついたり、他人との比較の中で自分の特徴に気がついたりします。ここで注意がありまして、比較は、優劣を比較するのではなく、違いを比較します。
 
ふたつには、自分一人で行う方法があります。これは、エニアグラムで有名な鈴木秀子先生から教えていただいたそれは自己観察手法です。鈴木秀子先生の著書『愛と癒しのコミュニオン』から一部引用します。
 
自己観察は天使になったつもりで、高いところから、あなたのすべてを温かくやさしいまなざしで観察します。天使はあなたの心の動きを見抜くことができます。悩みも、悲しみも、一人でそっと流す涙も、温かいまなざしでじっと見つめています。批判も賞賛も同情も励ましもせずに、ただただ、ありのままのあなたを観察します。つぎに紹介する5つの領域を順番に観察していくとやりやすいかと思います。
 
①体の状態を調べる
②感情に目を向ける
③思考を眺める
④態度に目を向ける
⑤他人との関係の持ち方(コミュニケーション)を調べる
 
この天使の観察のキーワードは「何をいかに」(WHAT・HOW)であり、なぜ(WHY)と聞かないことです。自分に対して天使の観察を続けることは無意識につづけている癖を意識化することであり、いったん意識できれば選択することができるようになり、それが主体性につながります。
 
【100キャリ】では、ライフラインチャート、人生のバランスシート等を入り口にして、カウンセリングを通じて自分を見つめたうえで、自分でできる個人ワークとして「天使の観察」の具体的な取り組み方を紹介しています。

自分をブランディングする

自分をブランディングするとはどういう事か。また、なぜ、自分をブランディングすることが必要なのかをご紹介します。
 
まず、ブランド(brand)の語源は、家畜に押した「焼き印(burn)」にあります。昔、農家では自分の牛を、他の牛と識別するために熱く焼いた鉄印を押しました。転じて、ブランドは、「他者との差別化」を象徴する言葉になったと言われています。
 
ここまでの説明でお分かりの通り、自分をブランディングするという事は、「他者との差別化」を明らかにすることです。例えば、中途採用は複数の候補者の中から1人を選ぶのが通常です。あなたが他の候補者と何が違うのか、差別化要素を伝えない限り、この競争に勝つことはできません。もうひとつ例を挙げますと、転職市場は需要と供給のバランスで価値(給与報酬)がきまります。その他大勢と同じだと思われてしまっては良い報酬条件を引き出すことはできません。
 
このように、転職をはじめとするビジネスシーンで、あなたの価値を引き出すために、ブランディングが必要になります。
 
では、どのようにブランディングするのかといいますと、主に3つのステップがあります。
 
①職務経歴の棚卸
 これまでの仕事でどのような経験をして、その結果どのような能力を習得してきたのかを棚卸します。日ごろ、過去を振り返る機会はほとんどないと思います。この作業を通じて、自分でも忘れていた経験や能力に気がつくことができます。
 
②売れる能力の特定
棚卸した経験や能力から、売れる能力(エンプロイアビリティー)を抽出します。古い能力は現代にフィットしないことがあります。現在、役立つかどうかという視点で考えることが重要です。また、能力のレベル感も大事です。初心者レベルなのか、熟練者レベルなのかも、客観的に把握しましょう。
 
③バリュープロポジションの確立
この作業を進めるためには、次にどんな仕事がしたいのか、さらには、どの会社をターゲットにするかを定めている必要があります。具体的なターゲットを決めたうえで、企業が求めているが、他の候補者が提供できない、自分が提供できる価値、つまり、バリュープロポジションを確立します。
 
【100キャリ】では、キャリアコンサルタントがあなたの鏡になり、効果的にブランディングを進められるようにサポートします。

魅力的な応募書類を作成する

魅力的な「職務経歴の書き方」をご紹介いたします。
すでに転職活動をされている方は、職務経歴書をご用意されているかと思います。
特に大手出身の方々はドキュメント能力がありますので、そつが無い、もっともらしい文章を書かれています。しかし、具体的に何ができるのか、そこから読み取ることができないケースが多いのも事実です。
事例を見るのが早いと思いますので、私の例で恐縮ですが、3年前に書いたものと、最近手直ししたものをご紹介します。どうぞ見比べてみてください。

3年前の職務経歴からは「こんなに短期間で事業を立ち上げて実績を残したことを認めてほしい」という承認意欲を感じますが、必要以上に細かく書かれていて逆にわかりにくい感じがします。最近手直ししたほうは、端的に何をしてきたのかを一目で把握することができます。

また、独自の方法として、「使用スキル」を書き添えることにしています。
なぜなら、採用担当者の関心事は、「過去にどんな仕事をしてきたか」ではなく、「この会社でどういう貢献ができるか」だからです。そのため、「使用スキル」を明記することは採用担当者のニーズに適っていると言えます。
職務経歴書全体の話に戻りますと、職務経歴書でもっとも重要な箇所は、冒頭の「職務要約」と次に記載すべき「活かせる経験・スキル」です。数多くの応募に対応しなければいけない採用担当者は、この2ヵ所を読むだけで書類選考の合否が判断したいと思っています。この2ヵ所を読んで募集要件に合致していれば、続いて詳細経歴も読み進めるというのが、採用担当者の「職務経歴書」の読み方です。
 
ここまでの話をまとめます。
 
①職務経歴を具体的かつシンプルに記載すること、「使用スキル」を書き添えることで職務経歴書が見やすくなります。
②冒頭の「職務要約」と「活かせる経験・スキル」の2か所で、求人票の必須条件と歓迎条件の基準をクリアしていることを伝えましょう。
 
これらが出来ている方は極めて少ないだけに大変効果的です。ぜひお試しください。
 
【100キャリ】では、「職務経歴の書き方」をマンツーマンで指導させていただきます。書類選考の通過率が劇的に向上します。

自分だけの求人を開拓する

いつもクライアントと接していて感じるのは、「自ら動く人」と「与えられるのを待っている人」の2パターンに大別されるということです。
 
英語にこういうことわざがあります。
Don’t give them a fish, teach them how to fish.
「魚を与えるのではなく釣り方を教えよ」という意味です。
私は転職支援をするにあたり、この言葉を教訓にしています。
 
日本のホワイトカラー人材の多くは、人材紹介会社を活用して転職するケースが多く、求人を与えられることに慣れている人が多いと感じます。若手中堅のビジネスパーソンはこの方法でも内定が獲得できますが、中高年の方やブランクを抱えた方などは、内定を獲得するのは極めて難しいでしょう。
 
では、そういう方々はどうすればよいのでしょうか?
魚を与えるのではなく釣り方を教えます。
それは、経営者や事業責任者の胸中にあるニーズを探せばよいのです。
 
それには、SNSが有効です。SNSを使ったことがない方にはイメージがつかないと思いますが、例えば、Twitterでは140文字のつぶやきをすることで、個人ブランディングが可能です。また、相手のつぶやきにコメントすることもでき双方向のコミュニケーションが簡単に行えます。そうしてやり取りしているうちに、意気投合して、「うちに来ませんか?」とお誘いを受けることがあります。お互いにTwitterを通じて人となりを知っているのでミスマッチも予防できます。
 
SNS にはいくつか種類がありますが、Twitter、Facebook、LinkedInの3つを押さえれば十分です。それぞれで狙えるターゲットを紹介します。
 
■ Twitter
まったく知らない人と知り合いになれる。関心事や考え方など価値観の近い人が集まる傾向がある。(日本人ユーザー4,500万人)
■ Facebook
これまでの知人とつながる。新たに知り合った人とつながる。(日本人ユーザー2,600万人)
■ LinkedIn
これまでの知人とつながる。新たに知り合った人とつながる。まったく知らない人と知り合いになれる。(日本人ユーザー200万人。しかし、海外ではメジャー)
 
というように、これまで人脈を築いてきなかった方であっても、今からでもSNSを活用すればリファラルで転職することが十分可能です。
本プログラムではSNSでの転職活動の進め方を具体的に伝授させていただきます。

面接で効果的に売り込む

◆面接官:「希望年収はいくらですか?」
私が面接時に必ずきく質問です。
 
応募者からはこんな答えが返ってきます。
◆応募者①:「希望年収は〇〇〇万円です。」
◆応募者②:「御社規定に従います」
 
応募者②には再度ききます。
◆面接官:「最終的には弊社規定により処遇したしますが、〇〇さんの希望額を教えていただけますか?」
◆応募者②:「しいて挙げれば、現職が〇〇〇万円なので、同じくらいいただければ幸いです。」
 
そんな感じで年収の探り合いが始まります。内定を出した後で、年収が原因で辞退されるのはお互いに時間の無駄になるため、1次面接の時点で確認することにしています。
 
■希望年収の根拠をどうするか
応募者①を例に話を進めます。
 
◆応募者①:「希望年収は〇〇〇万円です。」
と答えていただいたら、次にする質問があります。
 
◆面接官:「その年収を希望される根拠は何ですか?」
 
さて、あなたならどう答えますか?
 
一般的に以下のような答えが返ってきます。
◆応募者①-1:「現在そのくらいもらっているので、維持したいと思います」
◆応募者①-2:「子供の学費がかかりますし生活するためにはそれくらいが必要です」
◆応募者①-3:「じつは他社様から内定をもらっていまして、その年収です。」
 
それぞれの発言の意図は次にようになります。
◆応募者①-1:転職しても生活レベルを下げるつもりはない
◆応募者①-2:家計を守りたい
◆応募者①-3:適正な市場価値を要求したい
 
すべて言いたいことは理解できますが、ミドル以上の場合、せめて客観的水準である3で伝えていただきたいと思います。転職先の企業にとっては、家計も、現職の年収も関係ありません。
 
それ以上に私が知りたい根拠は、「入社した場合の業績貢献」です。実際にそれを仮説で話してくれる応募者に出会ったことはありませんが、もし、そういう方がいれば、かなりの確立で採用すると思います。
 
■業績貢献の仮説に基づいた希望年収
さて、ここからが今日お伝えしたいことです。
「入社した場合の業績への貢献」をどのように計算するかといえば、PLの考え方を使います。
 
例えば、年収800万円を希望する場合
●企業が負担する人件費は年収の約1.5倍(+社会保険、福利厚生、退職金など)なので、直接コストは1,200万円になります
●仮に労働分配率が50%だとすると、1,200万円/50%=約2,400万円。粗利益で2,400万円分の貢献が必要ということです
●仮に粗利益率が60%だとすると、2,400万円/60%=4,000万円。売上だと4,000万円分の貢献が必要だということです
 
そのうえで自分を採用すると、なぜ、その粗利益が稼げるのか。または、その売上が稼げるのかを説明する必要があります。営業職と人事職の例を示します。
 
■営業職の例
私は年収800万円を希望します。なぜなら、売上3,400万円以上は貢献できると考えるからです。御社のITサービスは年間契約で120万円ですので、単純計算で28社と新規契約すればよいことになります。ただし8割以上が契約更新するとすれば、新規は年間6社程度で十分かと思います。私は現職でもITサービスを販売しており、年間20社以上の新規契約を獲得しています。そのため、年収800万円を大きく上回る貢献が可能です。
 
■人事職の例
私は年収800万円を希望します。なぜなら、粗利益で1,700万円分の貢献ができるからです。理由は3点です。
 
①リファラル採用やSNS採用により採用単価10万円以内で優秀なミドル人材を採用できます。仮に一年間に人材エージェント経由で10名中途採用していた場合、それだけで粗利益で1,700万円分の価値があります。
 
②人材定着率が高まります。前職では新卒の3年以内の離職率を50%から10%に下げました。教育研修やOJTの莫大な投資が無駄にならないことと、何より戦力化してくれるので業績貢献してくれます。人材定着率アップのメリットは非常に大きいです。
 
③マネジメント層を育成して組織全体を活性化します。縦横の関係性が改善されて組織のパフォーマンスが劇的にあがります。以上3点により粗利益でざっと1億円の価値はあると思います。

ここまで根拠を示されたら納得感がありますよね。
特に、経験豊富なミドル・シニア人材には使ってほしいテクニックです。
【100キャリ】では、「希望年収の伝え方」を個別にコンサルティングいたします。

新たな職場に適応する

新たな職場に適応するには、「ナラティブ・アプローチ」の考え方が有効です。
 
最初に質問させてください。あなたの周りに、「どうしても分かり合えない人」はいますか?
 
もし、いらっしゃる場合、いま思い浮かべた「どうしても分かり合えない人」と「分かり合える」ようになる方法が「ナラティブ・アプローチ」です。
 
まず、「ナラティブ」とは私たちが持っている「自分自身の物語」のことです。この物語は一人ひとり違います。なぜ、分かり合えないことが発生するかといえば、それぞれが「自分自身の物語」を基準に話をしているからです。
それに対してどのようにアプローチしていけばよいのか?事例を2つ紹介いたします。
 
■事例1
商品開発部が営業部に、既存顧客への新規商品の販売を依頼しました。営業部としては、既存の仕事だけで忙しいし、ましてや、販売実績のない新規商品の販売となると不確かな要素が多く乗り気ではありません。一方、商品開発部は営業機能をもっていないので、新規商品を販売するにあたり営業部に依頼せざるを得ません。このように営業部と商品開発部それぞれの物語があります。
それでは、分かり合えるためにどうすればよいのか?ここで登場するのが「ナラティブ・アプローチ」です。商品開発部は、今回の依頼を一旦脇に置いて、営業部に現状の課題をヒアリングすることしました。そうすると、現在の商品ラインアップでは競合他社の商品と差別化が効いておらず価格競争に陥っているという課題があることがわかりました。そこで、商品開発部は新規商品と既存商品とをパッケージ化し差別化につながるようなプロモーションを考えて、営業部に新規商品の販売を再提案しました。営業部としても、競合商品との差別化が課題であったため、新規商品の販売に心から同意しました。
 
■事例2
もう一つ、面接試験の事例を紹介します。私が転職活動していた時、某大手企業の人事マネジャー職に募集したことがあります。
面接官からプライベートの時間の使い方をきかれたので私は次のように答えました。「毎日終電まで仕事をしていて、土日も企画書等を作成しているのでほとんどプライベートの時間はありません。」私の経歴はベンチャー企業が中心ですから、毎日、終電まで仕事をすることが当たり前でしたし、それくらい仕事に没頭することを誇りに思っていました。
ところが、面接官から意外な言葉が返ってきました。「そんな時間まで仕事していたら、会社の信用にかかわるよ。」私は「えぇっ!どういうこと?」と驚いで言葉を失いました。私は管理職だったので残業をしても法的にも何の問題もなかったからです。他にもいくつか「分かり合えない」ことが発生しこの面接は不合格になりました。
あとで気づいたことですが、当時は大手広告会社の長時間労働による自殺問題などが発生し、長時間労働を是正しなければならないというムードが漂っていました。私が気にしていないだけで、大手企業の人事であれば配慮していて当たり前だと思えました。面接官と私のナラティブには大きな開きがあったのです。私が先方のナラティブに寄り添う姿勢があれば「分かり合えていた」という事例です。
 
さて、2つの事例を紹介しましたが、イメージがつきましたでしょうか?
 
最後に、「ナラティブ・アプローチ」についてもう少し補足します。
それは、「相手の物語を変えることはできない」けど「相手の物語に追加することはできる」ということです。「その代わりに〇〇すればいいのではないでしょうか?」ではなく、「それに加えて○○してはいかがですか?」という言い方に変えるのです。
 
すべての人間が、「自分が主人公」の人生を生きています。それぞれの物語を持っています。
それを否定したり変えさせたりすることは誰にもできないのです。しかし、あなたの意見を物語の一部として取り入れていただくことはアプローチ次第で十分可能かと思います。
 
このナラティブ・アプローチは面接試験や職場の人間関係に限らず、すべての人間関係に有効です。【100キャリ】では、受講生の方が実際に直面されている課題に基づいて、コンサルティングを行います。